<div大好きなグレンチェックをエレガントに着こなしたい。キメ過ぎず、崩し過ぎず、チャーミングに生花を持ってみる。伝統柄の威厳とともに、控えめなドレスダウンを。
昨年の秋は、ちょっとしたグレンチェックブームだった。それはメンズに限らず、ウィメンズも同様。グレンチェックのジャケットやコート姿の女性をよく見かけた。実は僕、グレンチェックに関しては、「好き」を通り越して狂おしいほどのマニアである。ブームは関係なく、常に大好きなので、そのため、「ブーム」には気がつかなかったほどだ。
バレンシアガ コピー 服そしてこのグレンチェックブームは、春になってもまだまだ続きそうな勢いである。
さて、なぜ僕がグレンチェックを愛するか。その第一の理由は、高貴なムードを感じさせるからだ。かつてはウィンザー公が好んで着ていたと何かで読んだことがあるが、そのためか、どことなく品格があるように思える。その一方、映画やドラマでは、ギャングスターや性悪の金持ちがよく身につけていることでも有名だろう。高貴と野蛮、その裏腹なイメージが混在して、役柄に凄みを与える役割を果たしているのではないだろうか。そんな奥深さもグレンチェックの魅力だと思う。 僕は、グレンチェックの紳士的なイメージを守りつつ、少しだけドレスダウンして着るのが好きだ。今回は、洒落た花を使ったドレスダウンに挑戦してみた。ギャラリー1枚目でモデルが着ているのは、タイトシルエットのトム フォードのスーツ。タイやシャツも実にトム フォードらしく、隙がない。それに合わせたのは、色・かたちともにファニーな植物。このままデートや友人宅でのホームパーティに出掛けたい。ギャラリー2枚目に登場するのは、ワイドな肩幅のバレンシアガのジャケット。黄系の小花をポケットスクエア代わりに胸ポケットに入れると、一瞬のうちに雰囲気が華やかになる。ギャラリーの最後の1枚はドリス ヴァン ノッテンのコート。シックな色合いではあるが、花柄のシャツとパンツを合わせているので、華やかな花ではなく、ユーカリの枝を合わせてみた。
今回撮影した場所は、神保町の路地裏。
バレンシアガ スニーカー 新作神保町は、まだまだ古い店舗や住居がたくさん残っている街で、時折ふらっとあてもなく散歩したくなる。コーヒーの香りが壁にまで染みついた古い喫茶店、書店の看板を出したまま、実は中は雑貨屋に変身している不思議な店、地元に愛される良心価格の和菓子屋、そしてもちろん、各店が確固たる個性を持った古書店の数々。神保町にはなんとなく大らかなムードが漂っている。好きな街だ。